よくターコイズのマーケットで聞くことがある「クラシック」という言葉があります。クラシックと聞けば「古いモノ」と思うでしょう。「これはクラシックなターコイズだ」と説明されれば、確認することもなく、それはヴィンテージで価値のあるものだと思ってしまいます。

 

　日常的にはクラシック＝古いという意味で間違いないんですが、実はターコイズの世界でクラシックという表現は「典型的な」という意味で使われます。クラシックターコイズといえば典型的なターコイズという意味なのです。

 

　もちろんそれは色やマトリックスによるところが大きいのは、以前に天然ターコイズの価値基準（グレード）のところでも言いましたが、それらの全体的な雰囲気が典型的だということでしかなく、実はこれはターコイズの価値基準とは関係ないのです。

 

 

ムック本「アメリカン・ターコイズ」のなかで、産地ごとに天然ターコイズをグレードがわかるように並べているページを見ると、ところどころに「クラシック」の表記が入った石があることがわかります。必ずしもクラシックと呼ばれるターコイズがハイグレードだとはかぎらないことがこのページを見ればわかると思います。

　「クラシック＝古い」でもなければ「クラシック＝価値が高い」でもないのです。やはり価値基準はいわゆるグレードと呼ばれるもので、コンディション、採掘された鉱山、色、それにマトリックスの入り方という４つの指標に準拠するもで、クラシックとよばれるターコイズでもグレードの高いモノから低いモノまで存在するということを知ってもらえると、ターコイズの価格のイメージも変わってくると思います。

　LFCでは代々ターコイズビジネスをしているジョー・ダン・ロウリー氏によって、天然ターコイズの正しい価値を鑑定したもとでプロダクツとしてリリースしてます。天然ターコイズでも価値は様々で、いわゆるクラシックといわれるターコイズでも価値が様々なので、買いやすい価格のターコイズから、非常に価値の高いターコイズまで、正しい鑑定のもと販売しています。

出典／別冊ライトニング「アメリカン・ターコイズ」

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