ターコイズには天然モノ（採掘された石を磨き、カタチを整えただけのモノ）と、人造（採掘した石を着色、硬度を調整するなど、人工的に手が加えられたモノ）が存在し、どちらもターコイズとして流通しているという話は何度もここでお伝えしてきましたが、これは石そのものだけに限らず、ジュエリーとしてターコイズがあしらわれた作品においても同じことが言えます。

　ターコイズが使われるジュエリーでもっともメジャーなのが、ネイティブアメリカンが製作したシルバーをベースにしたものが有名です。ネイティブアメリカンのジュエリーは、もともとは、アメリカに渡った欧州の人たちが、先住民族である彼らにシルバーなどの彫金技術を教え、それをお土産として販売していたことがその始まりだと言われています。

 

 その中から、彫金技術や表現力の高い人たちがアーティストとして育ち、現在のネイティブアメリカンのシルバージュエリーが多くの人たちに愛されるようになりました。

　彼らアーティストが製作したジュエリーにはホールマークと呼ばれるスタンプがされていて、それによって誰による作品なのかがわかるようになっています。大きなモノから小さなモノまで、作家のイニシャルだったり、フルネームだったりとホールマークの種類も様々で、作品の裏側にあることがほとんどです。

　よく、ホールマークが入り、ターコイズが使われたジュエリーを見ることがありますが、ここに使われているターコイズがはたして天然ターコイズかというと、実はそれはまた別の問題です。アーティストの作品だからといって、使われているターコイズが天然モノとは限らないのです。広義では天然モノでも人造モノでもターコイズと呼ばれているので、それぞれの作家が自身の作品に合う石を選んでいるだけであって、天然かそうでないかということは、アーティストによってはそれほど重要視していない場合もあります。

　また、例えばターコイズやネイティブアメリカンのジュエリーのマーケットとして有名なニューメキシコ州のアルバカーキなどでは、ターコイズの石そのものから、ターコイズの使われたシルバーアクセサリーなど、多くのアイテムを目にすることがありますが、現地で仕入れたからといって、そこに使われているターコイズが天然石とはかぎらないのです。

 

こちらはナチュラルターコイズを使用したLFCのジュエリー。一方、本ページのトップに掲載している写真は低級品のターコイズをスタビライズトという処理をしてハイクオリティに見せたもの。

　LFCでは人の手が入っていない天然のターコイズをメインにしています。アーティストの作品であれ、たとえそうでなくても、ブランドを主宰するジョー・ダン・ロウリー氏の鑑定のもと、天然ターコイズのナチュラルな輝きを楽しむことができるジュエリーにこだわってコレクションしています。

 

ターコイズについてより深く知りたい方はコチラがおススメ！

ナチュラルターコイズについてはもちろん、イミテーションターコイズについても勉強できる他にはない一冊です。鉱山別にジェムグレードからローグレードまでのターコイズが一気に見られるセクションは圧巻です。

送料無料！