世の中に流通しているターコイズには大別すると天然ターコイズ(採掘された石を磨き、カタチを整えただけのモノ)と人造ターコイズ(着色したり硬化剤などで硬度を高めているなどの二次加工がされたもの)のふたつが存在し、どちらもはっきりとした出生がわからないまま流通していることは何回かここで解説してきました。
天然なのか、人造なのかをはっきりと理解したい人は愛好家だけでなくてもいますし、明確な見分け方があればいいんですが、これがまた曖昧なままに流通することで、天然だと聞いていて手に入れたら人造だったということも珍しくありません。
もちろんどちらもターコイズであることは間違いないので、そこにこだわらなければ何の問題もありませんが、天然ターコイズにこだわっているLFCには、天然にこだわりたい方から多くの問い合わせがあります。
そのなかから今回はバッキングに関してお伝えしようと思います。
バッキングとはターコイズを貴金属と組み合わせやすいように、裏面を専用の溶剤でフラットにして、さらにターコイズ自体の強度を高める加工になります。
バッキングされたターコイズは裏面が2層になっている状態で、この過程を経てバングルやリングに取り付けられていくわけです。
パッと見ではわかりませんが、これは人造ターコイズです。石のカラーやマトリックスも入った美しさがありますが、天然ターコイズではありません
ターコイズをヨコから見ると裏面にもうひとつカラーの違う層があります。これがバッキング処理で、専用の樹脂によって裏面をフラットにし、石の補強をしています
バッキング処理によって裏面がフラットになることで、貴金属にセットしやすくなります。バッキングに使われる溶剤は樹脂や砂をブレンドした専用の溶剤になっています
詳しい記事も下記にあります。
https://dig-it.media/lightning/article/518200/
そんなバッキング処理されたターコイズを天然ターコイズの証明だと思っている人もいれば、バッキング処理がされているということは人造ターコイズだと思っている人もいて、いわばバッキング処理を天然か人造かを見極める指標のひとつだと考えている人がいるようです。
ですが、このバッキング処理はあくまでも貴金属にセットするための処理と、セットしたときの強度を高めるための方法で、天然ターコイズにも人造モノにも使われる手法なんです。
天然ターコイズにこだわるLFCでは、天然ターコイズだけが持つ魅力に惹かれ、ターコイズがジュエリーに使われる際の工程や、補強方法まで熟知しているからこそ、自信を持って「ナチュラルターコイズ」の認定を可能にしています。
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